トンネルを抜けると空が青かった
埼玉に住んでもう10年近くになります。
それまでは、美大を卒業して2年間東京で働いていた以外はずっと金沢市に住んでました。
夫の転勤で埼玉に引越すことになり、引越当日は荷物を送り出し、自分たちは車で
北陸道から関越トンネルを抜けたら、空が雲一つなくて北陸ではまず見られないような濃い青色だったことをおぼえています。
こっちに着いたら、3月なのにもう真っ黄色の菜の花が咲いて暖かいのが嬉しく。
そしてスノータイヤを売り、加湿器を買いました。
風が強い日には南向きの部屋に砂埃が入って来て、スリッパで踏むとざらざらして
不快に思っているうちに気管をやられてしまい、加湿器を点けてはぁ〜と一息つきました。
あっちは湿度が高いので除湿器は売っているけど、加湿器は見たこともなかったのです。
また、曇りの日には無意識に長い傘を持って出掛け、(あちらは弁当忘れても傘忘れるな、というくらい雨の日が多い)電車の中で周りを見るとそんな物もっているのは私だけ、ということに気がついたりする最初の頃でした。